台湾の経済
はじめに
熊本の経済・社会に大きなインパクトを与えたTSMC(台湾積体電路製造)の県内進出。
その「台湾(中華民国)」の概要を2回シリーズで取り上げる。今回は経済面について探る。
目次
- GDP(域内総生産)
- 貿易
- 経済成長の歴史と半導体産業
- 半導体以外の産業
レポート一部
台湾は、台湾本島や多数の島嶼も含めた総面積が3万6千㎢と九州本島と同程度である。人口は約2,319万人で、域内のGDPは約7,750億米ドル(2021年)と、ともに九州の1.8倍程度の規模となっているが、一人当り名目GDPでは2万9,868米ドル(2020年度)と九州よりもやや低い(図表1)。ICTを活用した優れた防疫体制をいち早く構築したことでコロナ禍の影響も少なく、2021年の成長率では前年のほぼ倍の6.57%となった(図表2)。