支給額は増加予想も、「生活費補填」が増加―2023年冬のボーナス予想調査―
はじめに
連合熊本の調査によると、2023年の県内の賃上げは平均1万円を突破し、賃上げ率は29年ぶりの高水準となった。一方で、食料品を中心に幅広い品目の価格が上昇しており、家計の大きな負担となっている。このような中、当研究所では32回目となる、「冬のボーナスの使いみち」についてアンケート調査を実施した。
支給額は「増加」予想が過去10年間で最も多い結果であったものの、物価上昇に追いついていない との意見もみられ、「使いみち」としては、貯蓄・資産運用が依然として多く、今回は特に生活費の補填が増加した結果となった。
目次
- 今年の冬のボーナス支給予想
- ボーナス支給額への満足度
- ボーナスの使いみち
- 「貯蓄・資産運用」の予定
- 「買い物」 の予定
レポート一部
1.今年の冬のボーナス支給予想
- 今年の冬のボーナスは、「増えそう」が24.1%(前年比+8.6ポイント、以下p)と大きく増加した(図表1)。
- 「減りそう」は9.6%(同▲6.4p)と減少し、過去10年間で最も低い水準となった。
調査概要
調査対象:熊本県内在住20~50代のボーナスを支給される予定の人(世帯)
調査期間:2023年11月2日~6日
調査方法:調査会社登録モニターへのネット調査 (調査会社:㈱マクロミル)
有効回答:415人