熊本県内大型建設プロジェクト2024

はじめに

 TSMCの熊本進出を機に、半導体関連企業の進出や大型の投資案件が相次いで公表されている。これら企業の設備投資の状況、インフラの整備状況等については本誌6月号で紹介した※。本稿では、業種別に見た県内企業の投資状況と、熊本県内のその他の投資開発状況を紹介する。
 ※「熊本におけるTSMC進出の影響(2023)」(2024年6月号)

目次

  1. 業種別半導体関連投資状況
  2. 工業団地の開発状況
  3. 交通インフラの整備
  4. 地域開発の状況

レポート一部

1.業種別半導体関連投資状況

 本誌6月号で紹介した半導体関連企業の投資状況(95社)について、投資企業の業種別に再集計を行った(図表1)。企業数では「原材料」が28社と最も多く、うち県内企業が7社となっている。投資額では「半導体製造」が1,000億円と最も大きく、次いで「原材料」786億円、「機械装置」768億円の順となっている。県内企業の投資額では「機械装置」が227億円と「その他」を除き最も大きい。また、新規雇用の人数では「原材料」753人、「機械装置」715人の順に多いが、うち県内企業では「機械装置」が540人と最も多い。

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