熊本県民の海外旅行に関する意向調査

はじめに

 コロナ禍からの経済活動再開により、我が国の2023年10月単月のインバウンド(訪日客)数は約250万人と、19年同月比で4年ぶりのプラスに転じた。一方、アウトバウンド(邦人海外旅行客)は約90万人で同年同月比の56%と、インバウンドとアウトバウンドの回復状況は大きく異なっている。そこで本稿では、県民を対象に実施した海外旅行に関する調査結果をもとに、海外旅行の意欲や阿蘇くまもと空港(以下、熊本空港)の利用など海外旅行に関する意向をまとめた。

目次

  1. 九州内主要空港の国際定期便の利用状況
  2. 海外旅行に関する県民の意向
  3. アウトバウンド増加に向けて

レポート一部

1.九州内主要空港の国際定期便の利用状況

  • 日韓関係の悪化やコロナ禍などで一時的に減少した国際定期便の利用者数は、順調に回復しつつある

 九州内の国際定期便(以下、定期便)の就航数や出入国者数のトレンドは、2018年を境に大きく変化した(図表1)。18年までは定期便、出入国者数はともに増加傾向にあったが、19年の日韓関係悪化やコロナ禍などが影響し、定期便数、出入国者数ともに一時的に減少した。
 その後、コロナの5類移行を受け、特に外国人入国者数は急激に増加し、2023年11月までの累計で福岡空港では18年比99%、熊本空港では同67%まで回復している。

調査概要

調査対象:熊本県在住の20歳以上の男女
※20代男性の不足分は、年代の近い30~40代にて補完。
調査期間:2023年11月2日(木)~11月7日(火)
調査方法:調査会社登録モニターへのネット調査 (調査会社:㈱マクロミル)
有効回答:1,040人

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