人材確保に向け賃上げは活発も、原資の確保に苦慮　～賃上げ実施動向調査～

はじめに

　「第131回熊本県内企業業況判断調査」の特別テーマとして、県内主要企業を対象に2024年度の定期昇給、ベースアップの実施状況について調査を行った。

目次

1. 定期昇給
2. ベースアップ
3. 賃金改定の際に重視する点

レポート一部

１．定期昇給

（１）全体、業種別、従業員規模別の実施状況
　2024年度の定期昇給について、「実施した・する予定」が77.6％となった（図表1）。なお、「実施しない」は9.0％にとどまっている。
　業種別では、「実施した・する予定」の割合が、製造業で85.2％と非製造業の75.0％を10.2p上回っている。
　従業員規模別では、「実施した・する予定」の割合が、30人未満で66.7％、30人以上300人未満で81.9％、300人以上で94.7％と、従業員規模が大きくなるほど実施の割合が高くなる傾向が見られる。

調査概要

対象企業：県内主要企業　574社
調査期間：2024年5月1日～5月17日
回答企業：216社