2023年夏のボーナス調査 ~「第127回熊本県内企業業況判断調査」特別テーマ~
はじめに
「第127回熊本県内企業業況判断調査」の特別テーマとして、県内主要企業を対象に2024年度の夏季賞与の支給状況について調査を行った。
目次
- 夏季賞与の支給動向
- 一人当たり支給額DIの推移
レポート一部
1.夏季賞与の支給動向
夏季賞与の支給予定の有無は、「支給する(予定含む)」企業が88.7%(前年比+0.7p)とほとんど変化はない(図表1)。
一方で、一人当たり支給額の増減は、「増額する」が40.0%(同+17.0p)と増加している(図表2)。
さらに、業況判断による支給額の増減では、業況判断に関わらず「増額する」の割合が増加しており、「業況悪い」でも27.0%(同+13.9p)と2倍以上になっている。
自由回答では、増額の理由に既存社員の定着や新規採用者の確保へ向けた賃上げをあげる回答が多かった。2022年度、2023年度に実施した基本給の改定に伴い、夏季賞与も増額するとの声が聞かれた。
また、物価高への対応との声も多く、社員の生活補填のために増額する側面もあるようだ。
上記の理由などにより、業況判断に関わらず、支給額を増額、または現状維持せざるを得ない、事業者側の厳しい状況がうかがえる。
調査概要
対象企業:県内主要企業 536社
調査期間:2023年5月1日~5月17日
回答企業:214社