2024年県内景気はTSMC進出やインバウンド回復により6割が改善予想~第19回熊本県内企業の経営者意識調査~

はじめに

 2023年の熊本県経済は、半導体関連企業を中心に設備投資が加速した一方で、物価上昇や人手不足等の課題が深刻化した。そのような中、熊本日日新聞社と当研究所は共同で、2023年11月上旬から11月下旬にかけて県内主要企業の経営者を対象にアンケート調査を行った。

目次

  1. 熊本県の景気について
  2. 自社の業況見通しについて
  3. 自社の経営に大きく影響を与えるものについて
  4. 現在抱えている課題と重視していきたい施策について
  5. デジタル化への対応について
  6. 賃金引上げについて
  7. SDGsについて
  8. 半導体関連企業の県内進出について

レポート一部

1.熊本県の景気について

(1)景気の見通し
 2024年の県内景気については、「改善する」(「良くなる」 + 「やや良くなる」)との回答は前回比+13.4ポイント(以下p)と増加した(図表1)。また、「悪化する」(「悪くなる」+「やや悪くなる」)との回答は6.5%(同▲5.2p)と減少した。景気改善の時期については「わからない」が過半数となっている(図表2)。

調査概要

対象企業:県内主要企業 579社
調査期間:2023年11月上旬~11月下旬
調査方法:郵送による告知、及び郵送・Webサイトによる回答
有効回答:247社(有効回答率42.6%)

会員サイト(Actibook)へ

会員登録はこちら