球磨焼酎海外プロジェクト
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地域とともに歩む球磨焼酎

KUMA SHOCHU Japanese traditional rice spirits

　球磨焼酎とは、熊本県の南部に位置する人吉球磨地域で500年以上にわたりつくられてきた本格米焼酎です。この地域は急峻な山々に囲まれ、山から流れる水は日本三大急流の一つである球磨川となって人吉盆地に流れ込んでいます。球磨川水系の豊かな水と、その清らかな水に育まれた良質な米から、本格米焼酎「球磨焼酎」が生まれました。

球磨焼酎文化の維持・発展のために

　人口減少やアルコール離れが進むなか、国内の焼酎消費量は伸び悩んでいます。このまま球磨焼酎の伝統が先細りしてしまえば失われる文化的価値は計り知れません。また2020年7月豪雨で甚大な被害を受けた地域経済に対しても、球磨焼酎産業は大きな影響力を持っています。

　当研究所は、熊本県にとって大切な資産である球磨焼酎文化のさらなる発展と、人吉球磨の地域振興、なによりこうした状況の中で精力的に取り組む球磨焼酎の蔵元のために、そして私たちがこれからも球磨焼酎を飲み続けるために、何ができるかを考えました。

　このプロジェクトでは、食文化が豊かなフランス市場を主なターゲットとし、ミシュラン星付きのレストランや高級ホテルのバー向けに試飲会などのイベントを開催し、一流のソムリエやバーテンダーの認知度や評価の向上に取り組んでいます。この取組を通して、球磨焼酎の魅力を国際的に発信することで、日本国内での再評価も見据えたブランド確立が狙いです。

球磨焼酎は、1995年にGI、地理的表示の産地指定を受けました。日本の米焼酎のトップブランドとして、ボルドーやコニャックにも比肩する銘酒と認められています。
本プロジェクトは、当研究所が球磨焼酎の海外販路開拓支援に取り組むものです。株式会社肥後銀行および株式会社くまもとDMCとチームを組成し、また日本の伝統産品のブランディングの知見が豊富な西堀耕太郎氏（株式会社TCI研究所代表）、齋藤峰明氏（シーナリーインターナショナル代表、元「エルメス」フランス本社副社長）をプロジェクトにお招きしています。